雪の用意


秋も深まり、あたりの木々が様々な色彩に変わり、遠くへ出かけなくてもキレイだなと思います。
塩沢は冬支度がはじまっています。今年は雪の量はどうなのでしょう。たとえ暖冬といわれても、雪の対策は準備万端にして冬にいどみます。

 牧之は、雪の降らない年などないといっていました。それは、江戸時代も今もかわらない意識です。

 鈴木牧之記念館は雪囲いが整いました。あとは、消雪パイプの点検と車のタイヤ交換等…。

    

  

 

北越雪譜「雪の用意」(初編上、原文より)

前にいへるがごとく、雪降(ふら)んとするを量(はか)り、雪に損(そん)ぜられぬ為(ため)に屋上(やね)に修造(しゅうざう)を加(くは)へ、梁(うつりばり)柱(はしら)廂(ひさし) 家の前の屋(ひ)翼(さし)のを里(り)言(げん)にらうかといふ、すなわち廊架(ろうか)なり 其(その)外すべて居室(きょしつ)に係(かか)る所力弱(ちからよわき)はこれを補(おぎな)ふ。雪に潰(つぶさ)れざる為也。略

雪のある時期を考え、屋根が雪の被害に合わないように、梁や柱、庇など建物の弱いところに手を加えます。いわゆる雪囲いです。昔は一階の窓など板でふさぎました。雪は降り積もると大変重くなるので、潰れないためです。だから雪に対する備えは、降る前に終えてしまわなければなりません。また、こう続きます。「庭の草木も同様である。枝を縛りつけ、大きな木は、丸太や竹をそえて、枝が折れないようにする。低い木や草はムシロなどで覆っておく」と書いてあります。

 


            

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