北越雪譜のふしぎ!!
会期◆令和元年7月24日(水)~9月9日(月)
狐火・光る玉・大猫・毛塚など北越雪譜の中から
不思議な話を紹介し展示します。
◆2階展示室 ※会期中、南魚沼市民は無料です。
「狐火」(初編上、原文より)
[前略] 狐の火を為(な)す説(せつ)はさまざまあれどみな信(うけ)がたし。
我が目前に視(み)しは、ある夜深(しん)更(かう)の頃、例の二階の窓の隙(すき)に
火のうつるを怪(あや)しみその隙間(すきま)より覗(のぞ)きみれば、
狐雪(ゆき)の堀揚(ほりば)の上に在(あ)りて口より火をいだす、
よくみれば呼(つく)息(いき)の燃(もゆ)る也。
その態(さま)口よりすこし上にもゆる事、まへにいへる寒(かん)火(くわ)のごとし。
おもしろければしばらくのぞきゐたりし…
狐が火を作る話はいろいろあるが信じることができません。
しかし、私は現実に見たことがあります。
ある夜、自宅二階の窓の隙間から火が映っているのを見ました。
狐が雪の上にいて口から火を出しています。吐く息が燃えているのです。