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2021年(令和3年度)
2022年3月19日(土)→ 7月19日(火)
開 館 時 間 ■ 3月 10:00~17:00(入館は16:30まで)
4月から 9:00~17:00( 〃 )
休 館 日 ■ 毎週水曜日(但し、5/4は開館)
観 覧 料 ■ 一般500円(400円)、 小・中・高校生250円(200円)
※( )内は団体20名様以上
「雪国・ニューヨークJ」 F50/1970年
富岡惣一郎は、今年で生誕100年を迎えました。
1994年に72歳で生涯を閉じるまで数多くの作品を制作しましたが、画家一本で歩み出したのは43歳の時でした。
1922年1月8日、新潟県高田市(現上越市)に生まれた富岡。少年時代は画家になりたいという漠然とした夢を持ち、高田商工学校卒業後は美術学校への進学を希望。しかし、戦時中ということもあり、進学はせずに教員から勧められて就職するため上京(39年)。
42年(20歳)に一兵卒として中国の桂林に赴き、4年後に復員。日本に帰る船の中で、幼い頃に抱いていた夢を思い出し、いつか必ず絵描きになることを決心しました。
復職後は仕事に取り組む一方、独学で油絵を学び、新制作協会への出品を続け、53年(31歳)に初入選します。そこで出会った先輩たちとスキーに出掛けた志賀高原で、純白の大自然に囲まれ、心の奥底に記憶されていた故郷高田の美しい雪景色を思い出しました。そこから雪の虜となり、白の世界との長い付き合いが始まります。富岡、36歳の冬でした。
その後、4年間の研究を重ね、独自の白油絵の具「トミオカホワイト」が完成し、その絵の具で雪の世界を描いた作品が62年(40歳)に現代日本美術展で第一回コンクール賞、63年(41歳)にはサンパウロ国際ビエンナーレ展の近代美術館賞を受賞します。このふたつの賞は富岡にとって大きな自信となりました。
65年、43歳になった富岡は三菱化成工業を退職。そして、ニューヨークに拠点を移し、24歳の時に決意した夢を叶え、画家として歩き始めました。それと同時に、ニューヨーク・ジャパン・ソサエティー(日本文化の発信を行う米国NPO)から日本の芸術家招へいの一人に選ばれるという幸運にも恵まれ、アメリカでの制作活動は大変有意義なものとなりました。
本展では、ニューヨーク時代の独自性を追求した抽象作品、85年に飛行機での取材で行ったアラスカ氷河の抽象美を中心に富岡惣一郎の白の旅を辿ります。
2022年3月26日(土)~6月19日(日)
休 館 日/月曜日(3月26日~4月10日は無休)、5月2日(月)は開館
開館時間/9:00~17:00(3月26日~4月10日は19:00まで開館)
入 館 料/一般510円、小中高生260円
******************************************
展覧会開催を記念して、小林古径記念美術館(上越市)との相互割引を実施いたします。
相互の館で割引券を配布いたします。
トミオカホワイト美術館では、小林古径記念美術館の割引券を配布し、
小林古径記念美術館では、トミオカホワイト美術館の割引券を配布します。
ぜひ、入館料相互割引をご活用いただき、2館で開催する富岡惣一郎展をお楽しみ下さい。
割引券配布期間:令和4年3月19日(土)~6月19日(火)
割引券の有効期限について
*割引を受けたい人数分の割引券が必要です。
*ほかの割引と併用はできません。
*割引券は、館内で配布します。
2021年11月20日(土)→2022年3月15日(火)
開 館 時 間 ■ 10:00~17:00(入館は16:30まで)
11月は9:00~
休 館 日 ■ 毎週水曜日(祝日の場合翌日)、12月2日(木)~2022年1月4日(火)
観 覧 料 ■ 一般500円(400円)、 小・中・高校生250円(200円)
※( )内は団体20名様以上
「妙高山A」F30/1976年
富岡惣一郎(1922-1994)は、雪が作る白く美しい景色を幼い頃から見て育ち、
それが原風景として心に刻まれてきました。そして、雪国に生まれ冬を愛した
自分だからこそ描ける世界があるという使命感のような思いの中、題材として
選んだものは純白の雪景色でした。
しかし、雪を描こうとした際、難題が立ちはだかります。
それは、雪を表現しても当時の白油絵の具が時間の経過とともに黄変してしまう
ことでした。諦めきれない富岡は、世界中から絵の具を取り寄せますが、求めて
いるものはありませんでした。そこで自ら絵の具の開発に取り掛かります。
試行錯誤を重ね、ようやく理想とする白油絵の具、トミオカホワイトが完成します。
また、従来の絵筆では思い描く雪の世界が表現しきれなかったため、弾力のある
パレットナイフを刀鍛冶に特注して作製しました。富岡の白の世界は、絵の具・
描画道具・描画方法がひとつになり作り出されます。故郷上越市高田で養われた
粘り強い性格で、幾度となく繰り返す失敗にも諦めずに挑戦し続けた結果、
これらの方法が確立されました。
厳しい雪国の冬を暮らす中で培われた耐え忍ぶ精神、知恵や工夫は雪国人として
誇り高きものであると感じます。
富岡が生んだ白の世界には雪国新潟への望郷の念が込められ、清澄で柔らかく
温かみのある印象を受けます。
自身を雪国人と称し、語られた言葉があります。
雪国の人々にひとこと申し上げたい。
雪の自然界をよく見て下さい。
美の宝庫にかこまれていることを考えて下さい。
一年中美しい色彩の自然に囲まれている幸せを。
本展では、初期から晩年までの作品と、望郷をテーマに新潟の風景などを
展示しています。作品に込められた雪国への深い想いや自然に対する敬愛の念を
感じていただければ幸いです。
2021年9月16日(木)→ 11月16日(火)
開 館 時 間 ■ 9:00~17:00(入館は16:30まで)
休 館 日 ■ 毎週水曜日(10月の水曜、11月3日は開館します)
観 覧 料 ■ 一般500円(400円)、 小・中・高校生250円(200円)
※( )内は団体20名様以上
日本の豊かな自然に向けられた眼差し。
ファインダー越しに捉えた美しい景色をご覧ください。
〈富岡惣一郎「四季」と同時開催〉
【出展者】 五十音順、敬称略
会田 啓一、北村 美咲、小島 久雄、酒井 建、髙橋 徹、田辺 千勝、松田 昇、山田 則夫
(南魚沼市在住)
■特別公開■ 渡辺洋一(北海道在住) 寄贈作品「八海山の橅の雪森」
*8の付く日(8・18・28)は、南魚沼市民無料招待日です。受付でご住所をお伝えください*
富岡惣一郎「四季」
2021年7月10日(土)→ 11月16日(火)
◆開 館 時 間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
◆休 館 日:毎週水曜日(8月11日・18日、10月の水曜、11月3日は開館します)
◆観 覧 料:一般500円(400円)、 小・中・高校生250円(200円)
※( )内は団体20名様以上
現、上越市高田で生まれ育った富岡惣一郎(1922-1994)は、
「この雪の下に高田ありと言われるほどの豪雪地帯である。(私は)雪を描くために
生まれてきた男で、粘り強く、あきらめず、とことんやり抜く気質は高田から授かった
ものである」と語っています。
降雪量は年々減っていますが、当時の高田は家の中が暗くなるほどの積雪があり、
何度も繰り返される屋根の雪下ろしの姿は、富岡の幼心に「高田の雪は暗く重たかった」
という印象を与えました。
しかし、その一方で純白の世界-この世のものとは思えぬ純白の雪の状況-が、富岡の
脳裏に残っており、それが作品に繋がっています。
小学生時代の富岡は、夜道で、街灯のにぶい光に照らされ、お化けのように見える雪を
綺麗だと感じたり、雪にまみれた木々の枝を、なんと美しいものだろうと立ち止まっては
眺めている子どもでした。
一人で見入った雪の美しさは鮮烈な印象として富岡の感性の中に生き続け、やがて
雪の情景を描きたいと思うようになったのです。
本展は、初期から最晩年作品「星・BLACK」までの画家の軌跡と四季をテーマとした
2部構成になっています。後者では、目に見えぬ風を、花が舞い散る様子や
空高く揚がる凧などで表わした風シリーズを中心に、千変万化する水の表情を
光と影で捉えた作品、季節の移り変わりを詩的に表現した雪国シリーズを紹介します。
春夏秋冬がはっきりと刻まれる雪国の情景、その美しさを生涯に渡り表現し続けた
画家の軌跡をご覧ください。
「夏・台風」 1992年制作/F60
富岡惣一郎「霧」
2021年3月27日(土)→7月6日(火)
◆開 館 時 間:9:00~17:00(入館は16:30まで)※3月は10:00開館
◆休 館 日:毎週水曜日(5月5日は開館します)
◆観 覧 料:一般500円(400円)、 小・中・高校生250円(200円)
※( )内は団体20名様以上
雪の白に魅了された富岡惣一郎は、独自の油絵の具「トミオカホワイト」を開発し、
刀鍛冶に特注した大小さまざまなペインティングナイフと独創的な描画方法で白の
世界を表現しました。
富岡の描画方法〈技法〉は、前期と後期で異なります。前期(1953-1978)の技法は、
トミオカホワイト絵具を均一に塗り、乾ききらないうちにペインティングナイフで
絵具を削り乾燥させた後、全面に黒の絵具を塗り布で拭き取ることで、削り取った
溝に黒絵具が入りモチーフが浮かび上がります。
対して、後期(1979-1993)は、ホワイト以外の色(黒・青・赤などから1色)を
均一に塗り乾燥させ、さらにその上にトミオカホワイトを塗り重ね、乾ききらない
うちにペインティングナイフでホワイト絵具を薄くあるいは厚く削り取ります。
削り取ったところは下地の色が現れ山や川などのモチーフが描き出されます。
また、絶妙な力加減でナイフを操り削ることで、うっすらと積もった雪や雲海を
ホワイトの濃淡で表現しています。
独自の技法を明かした富岡ですが、「霧」の表現方法だけは最後まで語ることは
ありませんでした。霧を描いた作品には、中国・桂林、熊野、十和田湖、富士山の
風景などがあり、その中でも桂林は特別な場所でした。
1981年4月、雨季明けの最も霧が発生する時期に合わせ、久保田博二氏(*注)と
共に文人墨客が愛してやまない桂林に向かい、船やプロペラ機を使い霧の中から
見え隠れする奇峰を取材。
大量のスケッチを抱え帰国した富岡は、翌年「桂林山水」シリーズを発表しました。
富岡がこの地を踏んだのは、これが初めてではありませんでした。
1944年太平洋戦争も末期に向かう頃、富岡は新潟県の兵隊として桂林地区に進攻
しました。富岡自身多くを語りませんでしたが、この岩山地帯の難行や戦闘は心の
底でつらい記憶となっていたのではないでしょうか。
桂林の作品は幻想的で優美な世界を感じる一方でどこかもの悲しさが漂います。
兵隊として赴いた地を描く時、命を落とした仲間への追悼の意を込め表現していたの
かもしれません。
本展では、幽玄で静寂な世界を表した霧の作品を中心に画家が辿った白の軌跡を
紹介いたします。
*注 久保田博二氏(1939年生)は、世界最高の写真家集団「マグナム・フォト」
唯一の日本人メンバー。
「桂林山水・高田」 1982年制作/ F100
2020年(令和2年度)
渡辺洋一写真展「雪森」-The Essence of the Winter Forest-
2020年12月19日(土)→2021年1月31日(日)
休館日■毎週水曜日、年末年始(12/29-1/4)
当館は、上越市高田生まれの洋画家・富岡惣一郎が「雪国で生まれた作品は雪国に返す」
写真家・渡辺洋一氏は、スキーヤーでもありスキー写真において日本を代表する写真家の一人です。
埼玉県出身の渡辺氏が初めてスキーをしたのが当地(六日町)でした。
本展では、2020年2月にリリースされた写真集「雪森」の中から14点を展示いたします。
イベント
2020年12月19日(土) 10:00~11:00 ギャラリーツアーを開催しました。
会期:令和2年11月28日(土)~令和3年3月23日(火)
初公開となる寄贈作品をはじめ、富岡惣一郎が雪国巡礼し制作した「白の世界」から
◆開館時間◆ 10:00~17:00(入館は16:30まで) ※11月は9:00~OPENです。
◆休 館 日 ◆ 毎週水曜日、12/17(木)~18(金)※展示替え
◆臨時休館日◆ 2020年2/1(月)~26日(金)※資料燻蒸と施設改修工事のため
◆観 覧 料 ◆ 一般500円(400円)、小・中・高校生250円(200円)
2021年 2月27日(土)→ 3月23日(火)
*会期を延長します。
臨時休館日■2月1日(月)→26日(金)
開館時間■10:00~17:00(入館は16:30まで)
という想いから、1990年に開館し今年で開館30周年を迎えました。
これを記念し、富岡惣一郎「新収蔵品と北海道の風景」と特別展 渡辺洋一写真展「雪森」を
同時開催いたします。
現在、日本一の豪雪地・北海道倶知安町ニセコエリアで制作活動を行っています。
26歳で北海道に移住し、スキーを通して世界の降雪地を見てきた渡辺氏が自身の原点である
日本の雪森に着目し、スキーを履き雪森へ分け入った際に出会った風景を記録しています。
雪に魅了された写真家・渡辺洋一と洋画家・富岡惣一郎がそれぞれの視点で表現した作品を通し、
美しい風景作品に留まらず、今ある豊かな自然を未来に繋げるため、人と自然との共生を考える
きっかけになれば幸いです。
2021年 1月16日(土) 15:00~16:00 中止となりました。
トークイベント
「雪 森」ってなぁに?
ゲスト 写真家・渡辺洋一さん、造本家・町口覚さん
会場 展示室
*観覧料が必要です。
「八海山の橅の雪森」
1992年 北海道へ移住
1994年 写真撮影を始める
1996年 北海道虻田郡倶知安町にてニセコウパシプロダクション設立
ニセコエリアで創作活動を始める
■展覧会■
2004年 「パウダースキーインスピレーション」北海道札幌
2008年 「雪と太陽へ」クレアーレ青山アートフォーラム/東京
後志振興局 道民ホール/北海道倶知安町
2012年 「白い森」BEAMS B GALLERY/東京、小川原脩記念美術館ロビー/北海道倶知安町
2013年 「後方羊蹄山を滑る」CAPSULEギャラリー/東京
2014年 共同展「表出する写真、北海道」展 札幌国際芸術祭連携事業
コンチネンタルギャラリー/北海道札幌
「渡辺洋一写真展-後方羊蹄山を滑る-」小川原脩記念美術館/北海道倶知安町
2018年 「The Forest of Niseko」TO OV cafe/gallery/北海道札幌
2020年 「雪森」札幌グランドホテルグランビスタギャラリー/北海道札幌
■写真集■
2006年 『NISEKO POWDER』 須田製版
2009年 『雪山を滑る人』 実業之日本社
2011年 『THE FIRST TRACK』 ブエノブックス(共著)
2012年 『BROAD LEAF SNOW TREE』 マッチ&カンパニー
2015年 スノカルチャーマガジン『Stuben Magazine』 Upas Production
2020年までに5号を刊行
2020年 『雪森-The Essence of the Winter Forest-』 Upas Production、bookshop M
北海道の風景を中心に20点展示いたします。
「阿寒ペンケ・パンケ湖」 F8/1974年制作 「雪原」 F20/制作年不明
年末年始<12/29(火)~1/3(日)>
※( )内は団体20名様以上
「北アルプス・乗鞍山 B」1976年制作
◆開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
◆休 館 日 :毎週水曜日(但し、7/29と8・10月の水曜日は開館します。)
◆観 覧 料 :一般500円(400円)、小・中・高校生250円(200円)
※( )内は団体20名様以上
「花火・長岡E」1989年制作
◆開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)※4月から9:00開館となります
◆休 館 日 :毎週水曜日(祝日の場合は開館)
◆観 覧 料 :一般500円(400円)、小・中・高校生250円(200円)
※( )内は団体20名様以上
開館カレンダー 開館日(緑) 休館日(ピンク) 臨時休館日(オレンジ)
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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南魚沼市トミオカホワイト美術館
〒949-7124
新潟県南魚沼市上薬師堂142
TEL 025-775-3646
FAX 025-775-3650
開館時間
4 月~11月 9:00~17:00
12月~ 3月 10:00~17:00
(入館は16:30まで)
ご利用案内
休館日
水曜日(祝日の場合翌日)
年末年始(12月29日~1月3日)
展示替え期間・イベント開催時
観覧料
大人500円(400円)
小中高生250円(200円)
( )は、20名様以上の団体料金
※お支払いは現金のみとなります