8/1(日)に「トミオカの技法」体験を開催しました。
講師は、長谷部昇さんです。
富岡惣一郎の前期の技法である、「刷り込みの技法」に挑戦。
富岡は下地の白い絵の具が乾かないうちにモチーフを描き出すのですが、
体験では完全に乾いた白絵の具を削り、モチーフを描き出していく方法を
体験しました。
まずは展示室で富岡の作品をヒントに自分の描きたいものを考え、画用紙に描きます。
そして、あらかじめ白絵の具を塗り乾燥させたキャンバスに下書きし、色々な道具を使い削り出します。
それが終わると、講師の長谷部さんが油で薄くのばした黒い油絵の具を布で刷り込んでいきます。
すると、削った部分に黒が入り、モチーフが浮かび上がってきます。
最後は額縁を貼り、作品の完成です。
参加者の感想を紹介します。
「実際に描いてみることで富岡さんの世界を知ることができました。」
「他の人が体験できない技法を体験出来ました。」
「技法がとても難しく、とても足元にも及ばないと思った。しかしやっていてとても楽しかった。」
実際やってみると難しさはあるのですが、集中して削ったり、モチーフが黒絵具により
浮かび上がってくると、完成した喜びも感じることができると思います。
また、富岡惣一郎の苦労が感じられたようです。
ご参加くださった皆様ありがとうございました。