重要無形文化財・ユネスコ無形文化遺産となっている「越後上布」の原料である苧麻(からむし又はちょま)畑の野焼き作業に参加しました。
期日◆2025年6月2日(月) 午前中
場所◆南魚沼市栃窪
越後上布技術保存協会の指導のもと、栃窪小学校児童と南魚沼市教育委員会と鈴木牧之記念館が協力して、快晴のお天気の中、今年も行われました。越後上布の技術保存・伝承のために、苧麻の実験栽培をしています。焼き畑は苧麻の成長をそろえ、灰は肥料や殺菌効果もあります。
[作業の様子]
野焼き準備① ◆ 畑の雑草を刈り取ります。毎年、伸びていた苧麻の新芽も刈り取りますが、今年は雪消えが遅かったせいか、苧麻は伸びていませんでした。
この間、子どもたちは水をくみに行きます。
野焼き点火 ◆ 火をつけ、苧麻の畑を野焼きします。今年はゆっくり火が動きちょうどよく燃えました。
野焼き終了 ◆ 全体が燃えた後、水を撒いて、肥料(鶏フン、油カス)を撒きます。
仕上げ作業 ◆ 畑の周りに杭を立て、風よけのネットを張り、苧麻がまっすぐ伸びるようにします。「苧麻畑」の看板を付けて作業完了です。
今年の苧麻も元気に伸びますように。
苧麻を刈るのは8月上旬で、技術伝承者養成事業や栃窪小学校の地域学習などの活動に活用しています。鈴木牧之記念館で行う体験事業でもお世話になります。
【糸作りの紹介】
・苧麻を刈るのを「苧刈り(おがり)」
・苧刈りした苧麻の葉を取り、茎の皮から繊維を取り出す作業を「苧引き(おびき)」
・苧引いた繊維を「青苧(あおそ)」といい、青苧を細く裂いて糸にしてつなげることを「苧績み(おうみ)」
糸となった苧麻は越後上布・小千谷縮布という素敵な着物になります。
★鈴木牧之記念館では、夏休みに |