令和6年度 優秀映画鑑賞推進事業
時代劇名作品集
|
開催日: 2024年8月31日(土)~2024年9月1日(日)イベントは終了いたしました。
会 場: 南魚沼市民会館多目的ホール
時 間: 1日目9:30~上映 2日目9:30~上映
座 席: 全席自由
料 金: 2日間通し券 1,000円
1回券(1作品) 500円
※前売り券はありません。当日券のみ市民会館にて販売。
※1回券は割引対象外となります。
※ 南魚沼市内の老人クラブ会員は、10%割引
※南魚スポーツパラダイス会員は、5%割引
|
主 催: (公財)南魚沼市文化スポーツ振興公社、国立映画アーカイブ
共 催: 南魚沼市老人クラブ連合会
後 援: 南魚沼市教育委員会
協 力: 文化庁、一般社団法人日本映画製作者連盟、全国興行生活衛生同業組合連合会、株式会社KADOKAWA
開催日2024年8月31日(土)~9月1日(日)
会 場南魚沼市民会館多目的ホール
時 間両日 9:30開演
料 金全席自由 2日間通し券1,000円
1回券(1作品)500円
※1回券は割引対象外となります。
※当日券のみの販売となります。
※南魚沼市内の老人クラブ会員は、10%割引
※南魚スポーツパラダイス会員は、5%割引
大江戸五人男
|
|
松竹30周年記念映画として、時代劇、現代劇、歌舞伎などの松竹スターを総動員して製作された大作。構成の火口会は「書こうかい」の意味で、京都在住のシナリオ作家、八尋不二、依田義賢、柳川真一らの集まりである。
物語は「極付幡随院長兵衛」(河竹黙阿弥)と「番町皿屋敷」(岡本綺堂)を巧みに織りこんでいるが、一番の呼びものは、戦前からの時代劇スター、阪東妻三郎(幡随院長兵衛役)と市川右太衛門(水野十郎左衛門役)の対立、葛藤であろう。町奴の阪妻と旗本の右太衛門、町人の意地と武士の体面のぶつかりあい、それぞれの見せ場を十分に用意し、また魚屋宗五郎(月形龍之介)、白井権八(高橋貞二)、小紫(花柳小菊)など歌舞伎や時代劇映画ではお馴染みの人物たちを配して、興趣満点の物語を悠々たる演出でまとめているのは巨匠伊藤大輔である。火口会への脚本料が100万円で、使いきれなかったとは依田義賢のことばである。
この年の配給収入第2位作品。
|
上映スケジュール
銭形平次捕物控 からくり屋敷
|
|
野村胡堂の小説が生んだ銭形平次は、映画、テレビ、ラジオドラマ、舞台で多くの作品に翻案されてきた。
戦前の映画だけでも嵐寛寿郎(嵐プロ作品)をはじめ海江田譲二(松竹作品)、川浪良太郎(松竹作品)などその時代のスターたちによって演じられたが、戦後は1949年の新東宝作品『銭形平次捕物控 平次八百八町』、そして1951年大映製作の『銭形平次』で長谷川一夫の当たり役となり、大映ではその後1961年の『銭形平次捕物控 美人鮫』まで10年間にわたり17作品が製作される人気シリーズとなった。
本作はその第4作に当たる。新宗教・紫教の評判が江戸に広まるなか、不思議な首飾りを身につけた二つの死体が見つかる。紫御殿に忍び込んだ平次が目にしたのは、地下室に隠された武器・弾薬・切支丹の旗印であった。教団の真のもくろみとともに、教祖・紫琴女の意外な素性が明かされてゆく。
|
上映スケジュール
赤穂浪士
|
|
「忠臣蔵」あるいは「赤穂浪士」は、時代劇映画の中でも特別な位置を占めている。
初めて映画となったのは、一説によれば1907(明治40)年12月に公開された『忠臣蔵五段目』、十一代目片岡仁左衛門の襲名を記念して撮影されたもののようである。これ以降、2010年の『最後の忠臣蔵』(杉田成道監督)や2019年の『決算!忠臣蔵』(中村義洋監督)まで膨大な数の「忠臣蔵」が作られてきた。
映画製作会社にとっても、「忠臣蔵」はその発展ぶりを示す。格好の題材であった。歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」をもとに、講談における義士銘々伝、浪曲における本伝、外伝など長い大衆芸能の伝統の中で、場面場面は洗練されており、個々の役柄に芝居の見せ場が用意されているからである。
この『赤穂浪士』は、両御大と呼ばれた片岡千恵蔵、市川右太衛門、さらに大河内伝次郎、月形龍之介といった戦前からの時代劇スターに、登り坂の若手俳優を配して製作された東映の創立10周年記念映画である。
|
上映スケジュール
次郎長三国志
|
|
講談や浪曲など大衆芸能の世界で広く知られている幕末の博徒、遠州清水港の次郎長とその子分たちの活躍を描いた痛快時代劇。
監督のマキノ雅弘は1952年から54年にかけて『次郎長三国志』(東宝)9部作を作っており、次郎長ものの決定版との評価が高い。東映のこの作品はそのリメイク版にあたり、4部作として製作されている。1920年代半ばに監督デビューしたベテラン、マキノ監督にとっては手慣れた素材であり、流れるような巧みな演出で男意気の世界を作り出している。
東映が時代劇から任侠映画へと比重を移しつつあった時期でもあり、次郎長(鶴田浩二)、大政(大木実)、法印大五郎(田中春男)、関東綱五郎(松方弘樹)、桶屋の鬼吉(山城新伍)、増川仙右衛門(津川雅彦)、森の石松(長門裕之)という布陣は、そのまま大正時代劇ともいえる任侠映画の中核をなしていく。
|
上映スケジュール