開館35周年記念
鳥になる
2025年3月20日(木祝)~ 7月15日(火)
休 館 日 毎週水曜日
4月24日(木)~4月25日(金)
6月19日(木)~21日(土)
開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
入 館 料 一般 500円(400円)、小中高校生 250円(200円)
※( )内は20名様以上
南魚沼市民招待日 毎月8の付く日(8日・18日・28日)
洋画家 富岡惣一郎は、雪深い新潟県上越市に生まれ育ちました。
富岡にとって故郷の自然は四季を通じて色彩豊かで美しいものでした。
とりわけ冬に現れる純白の世界は画家を魅了し、生涯追求するテーマとなりました。
富岡は、雪の白を表現するために必要不可欠であった白絵具を開発し、その絵具で描いた
作品は1960年代初めに国内外で大賞を受賞します。会社員と画家という二足の草鞋で生活
をしていた中、画家一本で歩む決心をするきっかけとなりました。
1965年にアメリカに渡り、異国の雪を取材し個展を開催するなど精力的に創作活動を行い
ました。1972年に日本の雪国を見つめ直したいと帰国。各地を巡礼するなかで地上からで
は、いかにしてもたどり着けない場所があり、限界を感じていた富岡は、ある時、目にし
た俯瞰図をきっかけに、航空機で上空から見下ろす取材方法を思いつきます。
自身がまるで鳥になったかのようにあらゆる角度から“白の世界”を手に入れることができ
ました。それは想像以上に美しい景色だったようです。
その後、富岡は、白と黒で具象的に表現してきた作品に一区切りをつけ、色彩を用いた
花火や抽象的な雪国、水、風、雲、星とモチーフを変えていきます。常に自己への挑戦、
白への探求を怠りませんでした。そして命尽きるその時まで、次回作の構想を練りなが
ら1994年、永遠の眠りにつきます。
本展では、鳥の目〈バーズ・アイ〉取材で描いた作品を中心に白の軌跡を辿ります。
お好きな作品を見つけ、トミオカホワイトの世界をお楽しみいただければ幸いです。
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