企画展のご案内
開館35周年記念「白の風景」
2025年7月19日(土)~11月18日(火)
休 館 日 毎週水曜日
(但し、8月6日・13日、10月8日・15日・22日・29日、11月5日は開館。)
8月28日(木)~29日(金)
9月30日(火)~10月1日(水)
開館時間 9:00~17:00(最終受付は16:30です。)
※11月11日(火)は15:00で閉館します。
入 館 料 一般 500円(400円)、小中高校生 250円(200円)
※( )内は20名様以上
南魚沼市民招待日 毎月8の付く日(8日・18・28日)
洋画家 富岡惣一郎(1922-1994)は雪国越後で生まれ育ち、雪が作り出す自然美に心奪われ
“白の世界”を追い求めました。
特製白油絵具〈トミオカホワイト〉や特注道具を使用した独自の描画方法、雪景を多角的に
捉えるための航空機取材などを用い、精力的に創作活動に取り組みました。
また、“白の美学”を確立させようと水墨画や書などから余白や余韻、黒の濃淡の使い方を学
び、雪国の実風景からこれらを見て取ろうとしました。冬の大地に広がる題材を大胆に切り取
り、さらに不要なものを除き、本質だけを残すという“引き算”を行い、作品を仕上げました。
長年、白と黒の二色で描いてきた富岡ですが、1989年に《花火》シリーズを発表、赤や青な
どの色を用いた作風に転換します。そして水や風、雲へと対象を移行しました。白の世界はと
どまることなく、新しい主題や表現方法を探求し続けましたが、1993年の《星》作品を最後に
画業の幕を閉じます。
本展では、自ら開発した絵具で描いた“白の風景”を中心に、色彩を用いて描かれた作品も併
せ、画家の軌跡を紹介いたします。独創的なトミオカホワイトの世界をお楽しみください。